岩が原材料なだけあって、 耐火性に特に優れている事が大きな特徴です。 wikipedia. 一般的に鉄骨の強度が大きく落ちる温度は、600度と言われています。 しかし、ロックウールは650~700度までの耐火性を持っているので、ロックウールを使って施工しておけば、万が一炎が鉄骨に当たっていても最終的に600度に達するまでの時間を伸ばすことが可能。 万が一、火災が発生した時でも「避難できる時間」を確保しやすくしてくれる効果が高いと言えます。 石綿 アスベスト と似ていて、さらに同じ鉱物繊維のためか、安全性に不安の声も聞かれますが、実際のところ両者は全くの別物。 ロックウールに発ガン性は確認されていません。 ちなみに、「もしかして、我が家にアスベストが使われてない?」と、心配になってる人向けに、 ロックウールとアスベストの簡単に見分ける方法を紹介。 やり方は、とても簡単で 「指でこすってみる」だけです。 ロックウール:指でこすってみると、粉々に砕ける。 目で見ても繊維状に見えない。 アスベスト(石綿):指でこすっても砕けない。 目で見ても繊維状のままになってる。 指でこすった時に、砕けるか?砕けないか?が見分けるポイントです。 スポンサードサーチ グラスウールの断熱効果 グラスウールとは、リサイクルされた硝子から作られた人工のガラス繊維です。 これは日本で最も主要な断熱材のひとつになっており、リフォームの時にもよく使用されます。 oneworld-tf. html 業者に依頼すれば、「断熱材はまずグラスウール」という位よく使われます。 その理由うは、多くの断熱材の中でもグラスウールはコスパが高くて、 「業者にとっても使いやすい断熱材」となっているからです。 ただ「安い素材」という部分が先行してしまい、時には悪い評判が起こってしまうケースも。 例えば、「グラスウールは水を吸って結露が生じてずれ落ちやすい」等と言われたりもします。 グラスウール自体には撥水性があり結露は生じないのですが、一昔前の業界では正しい施工がされないことが多かった為に結露ができたことも多かったようです。 そんな当時の 名残もあって、「結露が生じてずれ落ちやすい」という悪評が発生するというわけ。 今では、 ちゃんとした業者が正しい施工さえしていれば、グラスウールでもこういった問題は発生する事はありません。 一般的なリーズナブルなグラスウールですが、厚さやサイズがかなり豊富で「性能」にも差があります。 上位グレードの高性能グラスウールは普通の物より繊維が細いので「空気の層」も厚く断熱効果も高いです。 ただ、その分、値段も当然高くなってきます。 ロックウールとグラスウールの断熱効果の違い 単純に断熱効果を比べてみると、 ロックウールと 「高性能なグラスウール」なら断熱性能にそこまで差はありません。 目安として「高性能グラスウール」と「ロックウール」の断熱効果がほぼ同じくらい。 038~0. 036~0. ガラスが材料。 性能ランクがある。 高性能グラスウールなら、ロックウールと断熱やその他性能も同じ。 高性能以外になると、値段が安くなる一方、性能はロックウールに劣る。 ロックウール• 石(玄武岩など)が材料。 性能ランクはない。 性能ランクがないので、使い分けはしにくい。 「高性能グラスウールとロックウールではどちらが良いのか?」となると、実際に断熱材を使う場所や、 使われ方によって変わるので、どちらが良い悪いという事にはなりません。 施工場所と家の構造、業者ごとの施工方法も違いがあり、気候条件によっては「どこでも分厚くして断熱すればよいものではない」というケースもあります。 いい業者だけを教えて!…こんな要望を まとめて解決できるリフォーム紹介業者が。 同業者は 他にも数十社が存在しています。 は 施工業者にも優しい会社です。 リフォーム紹介業者は、見込み客を紹介し中間マージンを得ています。 プロ本来の丁寧な施工でリフォームして貰えるというわけ。 【おすすめの理由その2】加盟店が多い 優良店舗を選べる確率UP! 取材時の段階で加盟店数は 1,200社以上と が1位。 加盟店の多さは、業者間でのサービス競争も起きやすく、選ぶ側の選択肢も増えるので、 複数のメリットがあります。 【おすすめの理由その3】保証体制が二重体制 将来に安心が継続! 加盟店に「リフォーム瑕疵保険」の加入を義務づけ、自社保証もある ダブル体制。 施工業者と自社保証の二重保証は リショップナビだけでした。 リフォームトラブルで最も多い、施工後の不具合にしっかり対応! 終了後の安心感に他社と大きな違いがでます。 スマホでも簡単! 正しい相場が分かる! では、リフォーム内容と場所にマッチした業者を 最大5社紹介。 とりあえず金額だけ知りたい!という時も、 優良業者の適正な相場が分かり、どこで選ぶかを悩む負担が大幅に減らせます。
次のwikipedia. イメージとしては「石から作った綿あめ」の様な物です。 ですから、岩石由来のイメージとはかけ離れて、軽量で取り扱いやすい特徴があります。 ロックウールの断熱のメカニズムは、繊維と繊維の間に抱き込んだ空気によって熱の移動を抑えることによります。 熱の移動の状況はロックウールの繊維の密度によって変わり、高密度の方が熱移動が小さくなるため断熱性が良く、密度が低くなると熱移動が大きくなってしまい、断熱性も落ちてしまいます。 これは、断熱材の中に閉じ込めてある空気の対流の状況によるもので、繊維密度が少なくなると断熱材の中の空気の対流がより活発に行われて、熱がより多く移動してしまうからです。 ロックウールの他の断熱材と比べた時のメリットは、撥水性に優れている点です。 ロックウールやグラスウールをはじめとする繊維系断熱材は、繊維間の空気層が熱移動の遮断に大きく関与します。 これらは湿気などで断熱材の中に水が入り込むと、素材によっては断熱材の全体が潰れてしまって繊維間の空気層が小さくなってしまいます。 そして、断熱性能が著しく低下してしまいます。 しかし、ロックウールは水をはじくので潰れることは無く、空気層も保持されて断熱性能を保つことが可能です。 また、鉱物由来の素材のため火に強いですし、空気を閉じ込めているので、防音効果もあります。 そして、無機素材のためにシロアリの害なども受けません。 ただ、デメリットとしてはコストの面で、グラスウールなどと比較すると少し高めになるのが残念な点です。 ロックウールの製品としては、ボード、マット、フェルトのタイプが販売されています。 製品の厚みなどにバリエーションがあり、断熱性能も変わります。 住宅用の断熱材としては、ボードとマットが多く利用され、特に壁や天井にはマットの物が使われます。 そして、ロックウールを語る上で外せないのが、 アスベストとの違いです。 アスベストも鉱物由来の断熱材ですが、発ガン性が認められている素材です。 鉱物由来ということから、 ロックウールとアスベストは混同されがちですが、ロックウールのはアスベストの様な発ガン性はありません。 そのため、ロックウールは安心して使うことが出来るのです。 これは、繊維の大きさの違いによる物です。 アスベストはロックウールに比べて非常に細かくなるため、肺に入り込みやすいです。 しかし、ロックウールは繊維がそこまで細かくならないため、人体に溜まることはありません。 ちなみに、ロックウールのメーカーは、 JFEロックファイバー、ニチアス、日本ロックウールが大手になっています。 シェアとしては、JFEロックロックファイバー、ニチアス、日本ロックウールの順番です。 wikipedia. ただ、ガラスと言ってもリサイクルガラスを多く使っているので、リサイクルの観点からすると環境に優しい素材と言うことが出来ます。 ですから、無機質の繊維を綿状にして使っている点では、ロックウールと同じと言えます。 グラスウールの断熱のメカニズムとしては、ロックウールをはじめとする他の断熱材と同様に、繊維と繊維の間の空気によって効果を出します。 グラスウールのメリットとしては、材料費も施工費も抑えられる点が挙げられます。 そのため、建築コストを抑えたい時には重宝する素材と言うことが可能です。 ただし、難点なのは水に弱い点で、グラスウールの繊維の間に水が入り込んでしまうと全体が潰れてしまい、断熱性能を下げてしまいます。 また、施工の状態が悪いと、グラスウールの中に水が入り込みやすくなり、断熱効果を失ってしまう場合もあります。 そのため、施工の際には水の対策に気を付けなければなりません。 また、仮に水の害を受けてしまうと、カビの発生のリスクが発生します。 グラスウールは壁などに入れますが、断熱材にカビが生えると壁の外からは様子が分かりません。 そのため、カビによる健康被害のリスクも想定出来るでしょう。 尚、グラスウールもロックウール同様に、燃えない素材であり、防音効果があります。 シロアリの被害もロックウールと同じ様に無機質のため、受けません。 また、製品としては、これもロックウールと同じ様に、ボードの製品やマットの物があります。 これもバリエーションがあり、厚みなどによっても断熱効果が違います。 ちなみに、グラスウールを扱っている会社ですが、 旭ファイバーグラスやマグ・イゾベールなどが大手です。 ロックウールとグラスウールの違いは? ロックウールもグラスウールの違いは原材料にあります。 と言うのも、前述の通り、ロックウールは鉱物由来でグラスウールはガラス由来だからです。 ただ、これらは両方とも繊維系断熱材であり、素材も無機系のため、性質的には似ている部分が多いです。 繊維系の断熱材という点から見てみれば、双方とも中の空気により断熱効果を持ちます。 また、同じ様に無機系素材であるため、火などに対しても強いです。 シロアリの害も受けません。 しかし、両者は同じ訳ではありません。 違いはあるのです。 例えばコストがあります。 コストにおいてはグラスウールが有利です。 そのため、建築費用を抑えるのであればグラスウールを使うほうが有利です。 しかし、グラスウールには吸水性があるため、防水工事が必要です。 その一方でロックウールには撥水性がありますが、グラスウールまでのコストメリットはありません。 つまり、双方とも長所と短所がある訳です。 そのため、断熱材の選び方としては、コストで選ぶか、環境的に水が入りやすいか、それぞれの性能と現場の条件をトータルで検討することが重要となります。 ロックウールとグラスウールの防音を比較してみる 次に防音性能について比較してみましょう。 ただ、単に「防音」と言ってもいくつかのメカニズムがありますので、その部分を振り返りながら紹介したいと思います。 防音についてのおさらい まずは防音についておさらいしてみましょう。 防音とは「音の伝わりを防ぐ」という意味ですが、実は防音には2通りの遮蔽の手段があります。 「遮音」と「吸音」です。 遮音は遮蔽物を音源との間に設置することにより防音を狙う物です。 設置した遮蔽物が音を跳ね返すことにより、音の伝わりを少なくします。 具体例としては、騒がしい部屋のドアを閉めると、部屋の中の音が小さくなります。 これはドアが音の伝わりを反射させて小さくなるからです。 一方で吸音は音を吸収して音を小さくします。 ロックウールやグラスウールの防音がこれに当てはまります。 小さい隙間が音を取り込んで拡散させて音の伝わりを防ぐイメージとなります。 ちなみに、音は空気の振動の伝搬と言えますが、このエネルギーは断熱材の中で熱のエネルギーに変わります。 ロックウールとグラスウールの違い ロックウールとグラスウールでは基本的には同じ繊維系のため、吸音の効果は似ています。 双方とも厚さが増すと吸音の効果がアップします。 ただし、吸音の特性はロックウールとグラスウールでは変わって来ます。 ロックウールもグラスウールも、密度が大きくなれば500ヘルツから4000ヘルツの幅広い範囲の音域で優れた吸音特性を示します。 しかし、密度が低くなると、ロックウールは周波数の少ない低音域の方が吸音性能が良くなり、グラスウールの方は3000ヘルツ近辺の高音域に効果が見られます。 つまり、ロックウールとグラスウールは、厚さなどの断熱材の仕様にもよりますが、効果のある音域が違って来るのです。 そのため、設置する部屋の目的をあらかじめ考えておいて、その条件で選ぶことがポイントとなります。 仮に防音室を作るとしたら ここで、これらの断熱材を使って防音室を作ることを考えてみましょう。 ロックウールとグラスウールでは、密度が低い時に防ぐことの出来る音域が違っていました。 すなわちロックウールは低音域に、グラスウールは高音域に効果が見られる訳です。 それではどの様に使い分けるのでしょうか。 1つの判断基準としては「予算」の都合が考えられます。 前述の通り、コストから考えるならばグラスウールの方が有利になると考えられます。 確かにコストをトータルで考えるならば、密度や厚さを削って、ロックウールでも予算に合わせることも出来るとも思われます。 ただ、傾向として考えるならばコストパフォーマンスの高いグラスウールの方に軍配が上がるでしょう。 それではロックウールにはメリットを活かせる場所は無いのか、と言うと、決してそんなことはありません。 空気の乾燥の度合いなどによっては結露の確率なども違って来るため、地域によってはロックウールの方が良い場合もあるのです。 また、ロックウールとグラスウールを組み合わせて使うのもアリです。 と言うのも、壁にぶつかる音と床に響く音では伝わる音域なども違う場合があるからです。 他にも、厚みを変えて使うこともあります。 と言うのは床下などの防音は、下に仮に居室などが無く、ある程度の防音が許されるならば、床面を薄くすることもあるでしょう。 その様に考えると、予算と場所などによって、ケース毎に考えて行くのがオススメです。 ロックウールとグラスウールの見た目の違いは? ロックウールとグラスウール、両方とも繊維質なので見た目は非常に似ています。 また、ロックウールとグラスウール、双方ともボード状の物とマット状の物があるので、見間違えることもあるかも知れません。 そのため、パッケージを確認しておくことが重要になります。 尚、断熱材はパッケージのまま壁などに設置する場合も多いです。 梱包を確認することが最も確かな判別手段と言えるでしょう。 ロックウールとグラスウールの性能を比較してみる ここで断熱性能の違いについて考えてみましょう。 ロックウールとグラスウール共に商品グレードがあります。 厚みや密度ですね。 どれを選ぶか?によっては変わってはきますが、どちらにも高性能の物もありますので、それと比較するならば、差異は無くなってしまいます。 そのため、条件はあるでしょうが、 「どちらもあまり変わらない」という話に落ち着きそうです。 ロックウールとグラスウールの耐火を比較してみる 次に、ロックウールとグラスウールの耐火について比較してみましょう。 火に対する強さは? ロックウールは鉱物由来の繊維であり、グラスウールはガラスから作る繊維です。 両方とも無機素材のため、燃えません。 ただし、火に対する強さは違って来ます。 耐火性はロックウールの方が高性能です。 尚、実際の火災の場合は、燃える物の状態や酸素の流入状態などにより、火の温度が違って来ます。 そのため、最終的には両方とも機能を失うかも知れません。 不燃材としての認定 以上の様な性能から、ロックウールは耐火性の面でも高性能であることから、不燃材としても認められています。 ちなみに、断熱材が耐火性を持つことは、火災の際の延焼のリスク低減に有効です。 つまり、仮に近隣にて火災が発生した際にも自宅に燃え移るリスクが下がり、自宅から出火した際も、隣家に燃え移ることを防ぐ効果が期待出来ます。 また、消防車が来るまでの時間稼ぎの点でも有効でしょう。 そして、この性能は避難の観点などから考えると、火がまわるスピードを遅くする効果も期待出来るため、有利であると考えられます。 耐火性能の良い物を選ぶことは、人命を守ることに役立つことを忘れるべきでは無いでしょう。 まとめ、ロックウールとグラスウールのどっちが良いのか? これまでロックウールとグラスウールの違いについて見て来ましたが、双方とも無機系の繊維系断熱材ということもあり、性能として似ている部分があることが分かったと思います。 しかし、同じ無機系の素材としても、材料の由来が全く違っていることもあり、例えば、耐火などの様な大きく特性が違って来ることも理解出来たと思います。 また、コストの問題や水の問題など、それぞれに長所と短所があることも分かりました。 つまり、それぞれに違った特徴、あるいは持ち味などがあるため、ロックウールとグラスウールの比較は簡単では無いと言えるのです。 そのため、選ぶポイントはコストや設置される環境、耐火、防音の特性などを総合的に考えて選ぶと、より良い選択が出来る様になります。 ロックウールもグラスウールも良い断熱材です。 条件を色々な角度から考えて選択してください。
次のwikipedia. イメージとしては「石から作った綿あめ」の様な物です。 ですから、岩石由来のイメージとはかけ離れて、軽量で取り扱いやすい特徴があります。 ロックウールの断熱のメカニズムは、繊維と繊維の間に抱き込んだ空気によって熱の移動を抑えることによります。 熱の移動の状況はロックウールの繊維の密度によって変わり、高密度の方が熱移動が小さくなるため断熱性が良く、密度が低くなると熱移動が大きくなってしまい、断熱性も落ちてしまいます。 これは、断熱材の中に閉じ込めてある空気の対流の状況によるもので、繊維密度が少なくなると断熱材の中の空気の対流がより活発に行われて、熱がより多く移動してしまうからです。 ロックウールの他の断熱材と比べた時のメリットは、撥水性に優れている点です。 ロックウールやグラスウールをはじめとする繊維系断熱材は、繊維間の空気層が熱移動の遮断に大きく関与します。 これらは湿気などで断熱材の中に水が入り込むと、素材によっては断熱材の全体が潰れてしまって繊維間の空気層が小さくなってしまいます。 そして、断熱性能が著しく低下してしまいます。 しかし、ロックウールは水をはじくので潰れることは無く、空気層も保持されて断熱性能を保つことが可能です。 また、鉱物由来の素材のため火に強いですし、空気を閉じ込めているので、防音効果もあります。 そして、無機素材のためにシロアリの害なども受けません。 ただ、デメリットとしてはコストの面で、グラスウールなどと比較すると少し高めになるのが残念な点です。 ロックウールの製品としては、ボード、マット、フェルトのタイプが販売されています。 製品の厚みなどにバリエーションがあり、断熱性能も変わります。 住宅用の断熱材としては、ボードとマットが多く利用され、特に壁や天井にはマットの物が使われます。 そして、ロックウールを語る上で外せないのが、 アスベストとの違いです。 アスベストも鉱物由来の断熱材ですが、発ガン性が認められている素材です。 鉱物由来ということから、 ロックウールとアスベストは混同されがちですが、ロックウールのはアスベストの様な発ガン性はありません。 そのため、ロックウールは安心して使うことが出来るのです。 これは、繊維の大きさの違いによる物です。 アスベストはロックウールに比べて非常に細かくなるため、肺に入り込みやすいです。 しかし、ロックウールは繊維がそこまで細かくならないため、人体に溜まることはありません。 ちなみに、ロックウールのメーカーは、 JFEロックファイバー、ニチアス、日本ロックウールが大手になっています。 シェアとしては、JFEロックロックファイバー、ニチアス、日本ロックウールの順番です。 wikipedia. ただ、ガラスと言ってもリサイクルガラスを多く使っているので、リサイクルの観点からすると環境に優しい素材と言うことが出来ます。 ですから、無機質の繊維を綿状にして使っている点では、ロックウールと同じと言えます。 グラスウールの断熱のメカニズムとしては、ロックウールをはじめとする他の断熱材と同様に、繊維と繊維の間の空気によって効果を出します。 グラスウールのメリットとしては、材料費も施工費も抑えられる点が挙げられます。 そのため、建築コストを抑えたい時には重宝する素材と言うことが可能です。 ただし、難点なのは水に弱い点で、グラスウールの繊維の間に水が入り込んでしまうと全体が潰れてしまい、断熱性能を下げてしまいます。 また、施工の状態が悪いと、グラスウールの中に水が入り込みやすくなり、断熱効果を失ってしまう場合もあります。 そのため、施工の際には水の対策に気を付けなければなりません。 また、仮に水の害を受けてしまうと、カビの発生のリスクが発生します。 グラスウールは壁などに入れますが、断熱材にカビが生えると壁の外からは様子が分かりません。 そのため、カビによる健康被害のリスクも想定出来るでしょう。 尚、グラスウールもロックウール同様に、燃えない素材であり、防音効果があります。 シロアリの被害もロックウールと同じ様に無機質のため、受けません。 また、製品としては、これもロックウールと同じ様に、ボードの製品やマットの物があります。 これもバリエーションがあり、厚みなどによっても断熱効果が違います。 ちなみに、グラスウールを扱っている会社ですが、 旭ファイバーグラスやマグ・イゾベールなどが大手です。 ロックウールとグラスウールの違いは? ロックウールもグラスウールの違いは原材料にあります。 と言うのも、前述の通り、ロックウールは鉱物由来でグラスウールはガラス由来だからです。 ただ、これらは両方とも繊維系断熱材であり、素材も無機系のため、性質的には似ている部分が多いです。 繊維系の断熱材という点から見てみれば、双方とも中の空気により断熱効果を持ちます。 また、同じ様に無機系素材であるため、火などに対しても強いです。 シロアリの害も受けません。 しかし、両者は同じ訳ではありません。 違いはあるのです。 例えばコストがあります。 コストにおいてはグラスウールが有利です。 そのため、建築費用を抑えるのであればグラスウールを使うほうが有利です。 しかし、グラスウールには吸水性があるため、防水工事が必要です。 その一方でロックウールには撥水性がありますが、グラスウールまでのコストメリットはありません。 つまり、双方とも長所と短所がある訳です。 そのため、断熱材の選び方としては、コストで選ぶか、環境的に水が入りやすいか、それぞれの性能と現場の条件をトータルで検討することが重要となります。 ロックウールとグラスウールの防音を比較してみる 次に防音性能について比較してみましょう。 ただ、単に「防音」と言ってもいくつかのメカニズムがありますので、その部分を振り返りながら紹介したいと思います。 防音についてのおさらい まずは防音についておさらいしてみましょう。 防音とは「音の伝わりを防ぐ」という意味ですが、実は防音には2通りの遮蔽の手段があります。 「遮音」と「吸音」です。 遮音は遮蔽物を音源との間に設置することにより防音を狙う物です。 設置した遮蔽物が音を跳ね返すことにより、音の伝わりを少なくします。 具体例としては、騒がしい部屋のドアを閉めると、部屋の中の音が小さくなります。 これはドアが音の伝わりを反射させて小さくなるからです。 一方で吸音は音を吸収して音を小さくします。 ロックウールやグラスウールの防音がこれに当てはまります。 小さい隙間が音を取り込んで拡散させて音の伝わりを防ぐイメージとなります。 ちなみに、音は空気の振動の伝搬と言えますが、このエネルギーは断熱材の中で熱のエネルギーに変わります。 ロックウールとグラスウールの違い ロックウールとグラスウールでは基本的には同じ繊維系のため、吸音の効果は似ています。 双方とも厚さが増すと吸音の効果がアップします。 ただし、吸音の特性はロックウールとグラスウールでは変わって来ます。 ロックウールもグラスウールも、密度が大きくなれば500ヘルツから4000ヘルツの幅広い範囲の音域で優れた吸音特性を示します。 しかし、密度が低くなると、ロックウールは周波数の少ない低音域の方が吸音性能が良くなり、グラスウールの方は3000ヘルツ近辺の高音域に効果が見られます。 つまり、ロックウールとグラスウールは、厚さなどの断熱材の仕様にもよりますが、効果のある音域が違って来るのです。 そのため、設置する部屋の目的をあらかじめ考えておいて、その条件で選ぶことがポイントとなります。 仮に防音室を作るとしたら ここで、これらの断熱材を使って防音室を作ることを考えてみましょう。 ロックウールとグラスウールでは、密度が低い時に防ぐことの出来る音域が違っていました。 すなわちロックウールは低音域に、グラスウールは高音域に効果が見られる訳です。 それではどの様に使い分けるのでしょうか。 1つの判断基準としては「予算」の都合が考えられます。 前述の通り、コストから考えるならばグラスウールの方が有利になると考えられます。 確かにコストをトータルで考えるならば、密度や厚さを削って、ロックウールでも予算に合わせることも出来るとも思われます。 ただ、傾向として考えるならばコストパフォーマンスの高いグラスウールの方に軍配が上がるでしょう。 それではロックウールにはメリットを活かせる場所は無いのか、と言うと、決してそんなことはありません。 空気の乾燥の度合いなどによっては結露の確率なども違って来るため、地域によってはロックウールの方が良い場合もあるのです。 また、ロックウールとグラスウールを組み合わせて使うのもアリです。 と言うのも、壁にぶつかる音と床に響く音では伝わる音域なども違う場合があるからです。 他にも、厚みを変えて使うこともあります。 と言うのは床下などの防音は、下に仮に居室などが無く、ある程度の防音が許されるならば、床面を薄くすることもあるでしょう。 その様に考えると、予算と場所などによって、ケース毎に考えて行くのがオススメです。 ロックウールとグラスウールの見た目の違いは? ロックウールとグラスウール、両方とも繊維質なので見た目は非常に似ています。 また、ロックウールとグラスウール、双方ともボード状の物とマット状の物があるので、見間違えることもあるかも知れません。 そのため、パッケージを確認しておくことが重要になります。 尚、断熱材はパッケージのまま壁などに設置する場合も多いです。 梱包を確認することが最も確かな判別手段と言えるでしょう。 ロックウールとグラスウールの性能を比較してみる ここで断熱性能の違いについて考えてみましょう。 ロックウールとグラスウール共に商品グレードがあります。 厚みや密度ですね。 どれを選ぶか?によっては変わってはきますが、どちらにも高性能の物もありますので、それと比較するならば、差異は無くなってしまいます。 そのため、条件はあるでしょうが、 「どちらもあまり変わらない」という話に落ち着きそうです。 ロックウールとグラスウールの耐火を比較してみる 次に、ロックウールとグラスウールの耐火について比較してみましょう。 火に対する強さは? ロックウールは鉱物由来の繊維であり、グラスウールはガラスから作る繊維です。 両方とも無機素材のため、燃えません。 ただし、火に対する強さは違って来ます。 耐火性はロックウールの方が高性能です。 尚、実際の火災の場合は、燃える物の状態や酸素の流入状態などにより、火の温度が違って来ます。 そのため、最終的には両方とも機能を失うかも知れません。 不燃材としての認定 以上の様な性能から、ロックウールは耐火性の面でも高性能であることから、不燃材としても認められています。 ちなみに、断熱材が耐火性を持つことは、火災の際の延焼のリスク低減に有効です。 つまり、仮に近隣にて火災が発生した際にも自宅に燃え移るリスクが下がり、自宅から出火した際も、隣家に燃え移ることを防ぐ効果が期待出来ます。 また、消防車が来るまでの時間稼ぎの点でも有効でしょう。 そして、この性能は避難の観点などから考えると、火がまわるスピードを遅くする効果も期待出来るため、有利であると考えられます。 耐火性能の良い物を選ぶことは、人命を守ることに役立つことを忘れるべきでは無いでしょう。 まとめ、ロックウールとグラスウールのどっちが良いのか? これまでロックウールとグラスウールの違いについて見て来ましたが、双方とも無機系の繊維系断熱材ということもあり、性能として似ている部分があることが分かったと思います。 しかし、同じ無機系の素材としても、材料の由来が全く違っていることもあり、例えば、耐火などの様な大きく特性が違って来ることも理解出来たと思います。 また、コストの問題や水の問題など、それぞれに長所と短所があることも分かりました。 つまり、それぞれに違った特徴、あるいは持ち味などがあるため、ロックウールとグラスウールの比較は簡単では無いと言えるのです。 そのため、選ぶポイントはコストや設置される環境、耐火、防音の特性などを総合的に考えて選ぶと、より良い選択が出来る様になります。 ロックウールもグラスウールも良い断熱材です。 条件を色々な角度から考えて選択してください。
次の